ヨーガは心を養う手段

様々な目的でヨーガをされている方が多いと思います。ヨーガは懐が深く、私たちの目的を叶えてくれる力強い味方です。日頃の健康維持、運動不足解消、疾病の回復や精神的充実など、多くのことについて私たちを包括的に支えてくれるものです。
ナーランダー (30-) (2)
ヨーガは、その成り立ちからいうと、私は精神修養というのが一番近いものと考えています。個別の事象に対症療法的に働きかけるものではなく、私たちの根底から総括的に底上げするというものです。その過程で上記に挙げたような事柄についても、必ず何らかの果報があることでしょう。

世俗に生きる私たちが、それに取り込まれることのないように内面の充実を目指す。精神的充実によって心のステージが上がり、泥沼に咲く蓮のように、清い花を咲かせる力強さを与えてくれます。その手段が呼吸法、体位法、瞑想法に代表されるヨーガの実践です。
ブログ「泥中の蓮」

ちょうど枝を張った大木にはその枝葉と同等以上の根があるといわれるように、見えない地中に広大な根が張っているのです。ちょうどそのように、世俗世界に生きる私たちに内面世界の存在を気付かせ、その充実によって世俗もまた充実するのです。
(写真はナーランダー遺跡の巨大菩提樹)

『カータカ・ウパニシャッド』という古い文献に「神は人の孔を外向きにあけたので、内側を見ようとはしない。愚かなものは、外的世俗的欲望を追求するのに対して、ただ賢者のみが眼を転じて内なる自我を観る。」と説いています。これがヨーガの根底にある思想です。

私たちは外界に住む世俗的なものであるからこそ、内面世界の充実を心掛けたいですね。

太陽礼拝の体位 Surya-Namaskara-Asana

ガンジス川 (38-) (2)2012年4月28日の再掲ですが、プロセス画像と説明を追加しました。
動画はこちらのYouTubeから見ることができます。

12の体位が流れるように連続し、各体位を統合的に行うものですが、動作と呼吸がぴったりと一致するように実践することで楽に実践できると共に、呼吸の安定から瞑想的に実践することができるようになります。

1.「静かな一息」→「軽く一息」の後、息を出しながら胸の前で合掌する。手のひらが離れないように親指を交差させておく。
2.「深い一息」を入れながら肘を伸ばして合掌の手を真っ直ぐに引き上げて、身体の前面を開くように上体を反らせる。膝は曲げない。
3.息を出しながら、今度は上体を前屈させるように垂らす。手を着く場所は、両かかとと両手で正三角形になるような位置にする。
4.左脚は折るようにして右足を床に着けたまま滑らせるようにして、後方に「スーッ」と伸ばしていく。右足指は折り曲げておく。そこで「深く一息」を入れながら、頸椎→胸椎→腰椎→膝裏→つま先と緊張を辿って背骨を上から下へ反り下げる。
5.上体を戻してもとの位置に手を床につき、左脚を後方に伸ばして右脚と揃えて上体と両脚を一直線に保つ。
6.息を出しながら、膝を曲げて床につけ、お尻を少し後ろに突き出すようにした後、息を出し切りながら前方に重心移動し、ヒジを折って床に着ける。額、胸を床につけ、尻を上げるようにする。
太陽礼拝全体1-6
7.「深い呼吸」を入れながら、目線で顎を引き上げて背骨を反らせていき、ついで両肘も伸ばす。
8.息を出しながら、尻を高く上げて、アキレス腱、ヒザ裏、大腿部を辿るように充分伸ばしていく。さらに、息を出し切りながら、顎で引っ張りながら、背骨を反らせ、最後にアゴを引いてうなじを引き上げる。こうして、全身で三角形をつくる。
9.重心を足から手に移動させながら緩めて入息し、右膝を胸に引き寄せるようにして右足を両手の間の床に移動して腰を下げ、足が左右入れ替わった第4の体位となる。
10.上体を屈めて最初と同じところに手をつく。息を出しながら左足を右足に揃えながら、同時に、右膝を伸ばして上体を前屈させた体位をとる。
11.息を入れながら上体を起こして、胸の前で合掌する。更に「深い一息」を入れながら、肘を伸ばして合掌の手を真っ直ぐに引き上げて、身体の前面を開くように上体を反らせる。膝は曲げない。
12.息を出しながら上体を戻して、合掌した手を胸の前に戻して直立の体位(第1の体位)に戻る。最後に「軽く一息」→「静かな一息」→「各自の呼吸」に戻り、息を調える。
太陽礼拝全体7-12

送り盆

スイレン20150816- (4)この時期は立秋、終戦記念日、送り盆と季節と時の締めくくとなる行事が続き、それに関していろいろと考える時期ですね。

子供の頃は終戦記念日よりも送り火の楽しみが大きかったですが、ものごとが少しずつ分かるにつれて、多方面に考えられるようになってきたのを思い出します。

スイレン20150816- (3)昨日終戦記念日には、庭の花を切って仏壇にお供えました。

今日は送り盆、京都では五山送り火が執りおこなわれます。

そんな折、タイミングを合わせたかのように、自宅のスイレンが三輪三色咲きそろいました。

安穏を願う心も先祖を供養する気持ちすべての人に共通する願いです。
スイレン20150816- (2)
その想いを込めて1日過ごしたいと思います。

略式簡易版太陽礼拝の体位~腰痛と姿勢の改善を目指す~

2012年5月29日の再掲ですが、説明を追加しました。
Simplified Surya Namaskara Asana (1)
これは「上体の前後両面と膝裏を伸ばす体位」ですが、太陽礼拝の体位の重要な要素をエッセンス化した「略式簡易版太陽礼拝の体位」ともいえるものです。

雄弘ヨーガのスムーズで深い呼吸法にあわせて、胸を開き、背中を伸ばします。最後は、骨盤と背骨の要となる脚の裏側を調えるべく、しっかりと伸ばします。Simplified Surya Namaskara Asana (2)ゆっくりとしていますが、緊張の「極」と弛緩の「極」がバランス良く含まれていて、全身の活性化に効果的です。
また、形のみせかけの完成が目的ではないので、ゆっくりと各要素をよく味わって実践しましょう。下記に簡単に説明をつけますので、是非、やってみてください。

1.深い入息ににあわせて全身を反り上げる。Simplified Surya Namaskara Asana (3)この際、手指と足指のつけ根で床を押すように踏ん張ることで緊張の「極」が高まります。
2.ゆっくりと息を出しながら、手首で床を突っ張ることでアキレス腱-腰-背中を伸ばしこわばりをほぐします。
3.さらに深く入息しながら、ひざを伸ばし立ち上がる。かかとは床につけないで終始少し浮かべておく。Simplified Surya Namaskara Asana (4)
→ここで膝裏が伸びきらない場合は、10㎝ほど手を前方に移動するとやりやすくなります。
4.息を出し切るように、手首で床を突っ張ることで膝と脚の裏側を伸ばしこわばりをほぐす。
5.入息して手に重心を移し、息を出しながらもとの位置に戻る。そのまま呼吸を調える。Simplified Surya Namaskara Asana (5)

とくに2と4の箇所では身体の裏側のテンションが高まり、痛みを覚えますが、それはこわばりが強い証拠。とくに腰痛の原因の80%以上が膝裏や腰のこわばりです。また姿勢が崩れ、肩こりの原因になります。
細かい指導は割愛していますが、上記説明分をもとにして、呼吸の音とからだの動きをよく聞いて実践してください。

YouTube →http://www.youtube.com/watch?v=aBc8ylah3g8

テヘラン(イラン)における先代13回忌法要

Iran_Houyou (2)
イランの雄弘ヨーガの仲間による先代13回忌法要が開催されました。
テヘラン在住の中東方面特任講師 鈴木悦子氏からそのご報告を頂きましたので、下記に添付します。

海を遠く隔てた彼の地で、このように雄弘ヨーガが実践され、また師を偲んでくださる方がいるということは、大変有難いことです。

偉大な功績を残されたヨーギー雄弘大師の13回忌に因み、8月2日と3日の両日、恩師を偲ぶ、サット・サンガをさせていただきました。

始めに番場一雄大師の生涯についてお話させて頂き、教典『ヨーガ真言法』、『瑜伽経三十頌』と『梵語読誦般若心経』を読誦、ヨーガ実践を奉納の気持ちを持ってさせていただきました。
Iran_Houyou (1)

このようなしきたりは、イランの文化・慣習にはないものですので、進行中に突飛な質問・会話もありましたが、大方日本で言うところの法要の真意をわかってもらえたかと思います。

以下、サット・サンガに参加した人たちからのショート・メッセージまとめたものです。

「ヨーガを続ける励みとなった」
「スピーチで知った大師の最後の言葉「ヨーガが成就した」に心を打たれた」
「より大師の功績・人柄を知ることが出来た」
「より教友同士の繋がりを持つことができ、大師とのハート・コネクションを感じられた」
「大師の功績は死することなく永遠に受け継がれる」
「こうした日本にある集いは素晴らしいと思う、師を敬服・感謝することは何と価値のあることでしょう。」
「目覚めのヨーガ”の素晴らしさそしてヨーガのパイオニアとしての大師を再確認した思いです」
「(私達のトレイナーに)ヨーガを教授してくれた大師に感謝します」など。

” فقید ” ファギッド Peace Upon His Soul
中東方面特任講師 鈴木悦子(在テヘラン)

瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会のご報告

13houyou20150801 (2)本日、仁和寺御室会館(京都)にて「瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会」が執り行われましたことをご報告させて頂きます。

全国各地から100名近くご参列頂き、大変盛況のうちに終えることができました。

十数年ぶりにお越し頂いた方も多く、同窓会さながらの楽しい集まりの中で、先代を偲ぶことができました。13houyou20150801 (1)
 
雄弘ヨーガ初期の頃からの先代の足跡を辿るパネル掲示も好評で、数十年前のご自身を見つけられる方も多かったようです。

教典読誦、ヨーガ実践奉納と先代を偲ぶ昼食会の三部構成によって、この上ない追善供養ができたことは大いなる喜びでした。

また、家族的な会員の交流が再確認できたことは、先代のご加護によるものと強く思いました。13houyou20150801 (3)

遠方より酷暑の中参列頂きました方々、また、故あって参列できなくても気を送ってくださった多くの方に感謝申し上げます。
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ありがとうございました。

瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会

2003年8月1日に逝去された番場一雄名誉会長(瑜祗雄弘大師)ですが、今年は十三回忌にあたります。そこで、祥月命日の8月1日(土)に仁和寺・御室会館にて「瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会」をとりおこなう運びとなりました。
当日は『瑜伽真言法』『梵語読誦般若心経』『瑜伽経』を読誦奉納し、また、参加された皆様方とともに雄弘ヨーガ実践の奉納を行う予定です。ご参列下されば、師に対するこの上ない追善供養となると思いますので、宜しく御願いします。
・日程 8月1日(土)
・申込〆切 7月25日(土)
・会場 京都 御室仁和寺 御室会館2階 大広間(上の間)
・会費 3,000円(法要・研修・食事込み)
・対象 日本ヨーガ光麗会の会員、旧会員、二次会員など
*平服にて御来場ください。
*用意する食事の関係上、会費と共に参加申込書を7月25日(土)までに支部長へお渡し下さい。

十三回忌偲ぶ会 十三回忌偲ぶ会裏

人に伝える喜び

5人に1人が65才以上の高齢化社会と言われるようになりました。
雄弘ヨーガでも、先日のブログにも書いたように、非常に参加者の年齢が高くなってきています。30代、40代の方もおられますが、やはり比べると少数派です。

聖護院セミナー20131005-06 (11-)ヨーガにもいろいろな仕方があり、筋力強化に比重を置いたものやストレッチ的な要素を強調するものまで多種多様です。そのなかで、雄弘ヨーガは、かなり地味なところに位置していると思います。地味ということは基本的であるということです。

基本を非常に大切にするので、初心者も熟達者も共通した実践ができるのです。
呼吸法も体位法もその派手な部分に目がいきがちですが、私たちはそこで行うひとつひとつの動作や意味を大切にしています。これらがしっかりとした足場となって、心のヨーガが深まっていきます。

かといって、ゆるいヨーガをしているわけではなく、みなさんの調子に合わせて真剣に取り組んでられますし、何よりも積極的で明るいのです。年齢が高くてもみなさん若々しいのです。たとえ一緒に実践していても、ヨーガの深まり方は個々に違いがあるので、自分に合ったペースで進めていくこととができます。

自分のため、家族のためにヨーガを続ける方もいらっしゃいますが、特筆すべきは、60才を超えてから伝える喜びに目覚められ、指導者になられる方が多いことです。なんとなくしてきたヨーガも人に伝えるという別の視点が入ることで、その習得は何倍も深くなります。

ヨーガは年齢を超えて関われる素晴らしさがあります。雄弘ヨーガは見かけの派手さを超えた地味な、しかも芯に響くヨーガです。これから、指導者を目指す中で、ご自身のヨーガも新たなステップに入ることができます。今からが指導者になるベストタイミングです。

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エクササイズ

いろいろなエクササイズがはやっていますね。
それは、身体を鍛える運動というような意味ですが、ヨーガをエクササイズと理解される方も多いでしょう。

エクササイズ的な身体の使い方は、筋肉を収縮させることによる筋肉強化が中心です。これは人の運動機能維持のためにはとても大切なことです。そして交感神経の働きを活発にします。そして筋肉の収縮によって関節を動かして運動となります。

それに対してヨーガ的な身体の使い方は、収縮して硬くなった筋肉を伸ばす方向に緊張させることによって最終的に弛緩をもたらし、身体のこわばりを取り除いてくれます。そして、副交感神経の働きが活発になります。その結果、身心両面が弛緩に向かい、関節の動きも以前より大きく、可動範囲も大きくすることができます。この点ではストレッチとも近しいものがあります。これによって、自分の枠を大きく越えた新しい自分を作ることができます。

ヨーガでも筋力強化などの側面がありますが、そのような実利的な側面は副産物と捉えています。あくまでも、心の解放を目指すのが目的なので、ヨーガ的動作もその手段という位置付けになっています。

注意が必要なのは、運動や各種エクササイズを行っていた方の場合、ヨーガをエクササイズの一種と理解される場合があることです。しかし、エクササイズだと交感神経系の実践となるので、身体的には活性化しても、心を静めたり、雑念を弱めたり、ましては瞑想とは逆方向に向かってしまいます。
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それを叶えるには、腹式呼吸を中心として副交感神経が活性するような、ゆっくりとした動作によって、弛緩に向かうヨーガ的な動きがとても大切なのです。日々の近視眼的な意識から解き放なたれるためには、遠視眼的な精神的指向性、思想も重要となってきます。これがヨーガの特徴です。
特に、呼吸の仕方を間違えるとヨーガではなくなってしまいます。写真のような体位もヨーガにもなりますし、仕方によってはエクササイズにもなります。

ヨーガはエクササイズではありません。
たとえ似た動作があっても、精神性や思想が異なる、まったく別のものと理解した方が混乱しなくていいでしょう。
きっと、エクササイズでは感じられなかった何かが見えてくるはずです。

70歳、80歳からはじめるヨーガ

立石さん卒寿20141111 (2)大阪なにわ研修会は、平均年齢が70歳を超えています。
ある日の年齢構成をみてみると、90代1人、80代5人、70代9人、60代9人、40代1人でした。年齢だけを見ると凄く高齢化しているように見えますが、みなさん凜とされていて、結構ハードな実践もこなされます。

みなさん「ヨーガをやってきたから元気なんです。ヨーガのお陰です。」と仰って頂けます。素晴らしいことじゃないですか?世間はどんどん高齢化がすすむとされています。そのなかで、ヨーガをやっていたから元気だといえるように、今、ヨーガをはじめてみませんか?

ヨーガを知らないままの自分と、ヨーガをはじめて5年後、歳は5つ重ねていても、今よりは若々しく元気な姿を思い描いてみてください。80歳になってからはじめられた方もおられます。雄弘ヨーガの講師には、介護デイサービスで高齢の方を中心にヨーガ指導されている方もいます。

重盛さん米寿20150128雄弘ヨーガは、呼吸法を非常に重視します。ムリな身体の動作はありませんが、ふにゃふにゃな実践ではなく、ちゃんとハリのある芯に響いた実践をします。これがみなさんの自信にもなっているのでしょう。

雄弘ヨーガは年齢にかかわらず実践できます。
高齢の方にこそお勧めしたいです。
是非、一度体験にいらしてください。
ヨーガでいつまでも若々しくありましょう。

以前のブログも参考にしてください。
卒寿のお祝い
米寿のお祝い