私は30年以上、大学院の母校である東洋大学でヨーガの思想と実践の授業を担当しています。
レポートは半期15回の授業で初回と最終回に設定しています。ヨーガのレポートは、ヨーガ体験を振り返り、言語化する重要な手続きです。レポートを書くことでヨーガ体験がしっかりと自分の中に落ち着くのです。学生さんは200名ほどいますが、全員のレポートを熟読し各々に返信しています。
その中でいくつか素晴らしい作品がありましたが、そのひとつを何回かに分けて、紹介したいと思います。
初めてヨーガに出会った学生さんの初々しい体験に触れてください。みなさんの初ヨーガの体験を思い出すことでしょう。
※学生本人の了承済みです。
東洋大学 一年生 佐藤 結芽さん
この半期、ヨーガの授業を履修し、実践を通じて得たものは、私が当初予想していたものを遥かに超える深い学びと自己変革の機会であった。正直に告白すれば、履修登録をした当初、私にとってのヨーガとは、どこか遠い世界の出来事のように感じられていた。メディアや雑誌で見かけるヨーガは、スタイル抜群の女性がお洒落なウェアに身を包み、人間離れした柔軟性を披露しながら難解なポーズをとるもの、というステレオタイプなイメージに支配されていたからである。「身体が硬い自分には無理だろう」「キラキラした一部の人のための趣味だろう」といった、ある種の偏見と、実践に対するハードルの高さを感じていたのが正直なところである。
しかし、半期の授業を終えた今、その印象は劇的に変化した。ヨーガとは、決して身体的な柔軟性を競う競技でもなければ、特定の層だけのものでもない。それは、自分自身の心と身体に向き合うための、極めて普遍的で、誰にでも開かれた実践体系であった。このレポートでは、私がこの授業を通じてどのように先入観を打破し、どのような本質的な気付きを得て、それが日常生活にどのような変容をもたらしたのかについて詳述する。

























