無罣礙~身体と頭を空っぽに [ 2 ]

2012年2月29日にアップした、無罣礙~身体と頭を空っぽに~の第2弾をお送りします。
時期的にはほぼ今と同じ時期、重ねて読んでいただければと思います。

1991年5月4日の先代雄弘師の講話記録を文字に起こしたものの一部です。
※原文のままでは分かりにくい部分がありましたので、
 その箇所のみ若干修正しまた。その他は、記録テープのままにしておきます。

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ちょうどいま、5月の終わり、、、4月の終わりずっと、12月まであるそうなんですけどね、
NHKでアインシュタインのね、「よみの国?」とかいうんですか、なんかそんなんでやってましたね。
アインシュタイン、あれ、面白いですね、見てください。

私もああいうの好きでね、相対性原理とかね、ホーキングさんとか、ああいう人の考え方というのは、
えーっ、非常に面白いですな。えーっ、面白いというのは何が面白いっちゅうと、考え方がー、、、
あのー、面白いんですね。面白いっていうか、興味があるんです。

でーっ、アインシュタインが言うてますわな、あのー、あの人は、生粋の超エリートの物理学者ではなかったんですね。最初、そのように言ってました。それから、段々、いわゆる物理学の考え方を打ち破ってしまったんです。
時間も、そんなものはどんどん変わっていくってね、絶対的時間はないって、いろいろなご意見を出されて、
それも段々証明されている。その中でね、テレビで言うてられました。

この、「カッ!」とね、何かを発見するとかね、仏さんの知らせ、、、我々は仏様というんですが、ああいう人たちは神様って言いますね、、、
お告げを聞いたりね、それから、発見したりね、創造したりクリエイトしたりしようと思ったらね、
あのーっ、とにかく、頭を空っぽにせんとあかんちゅう、言うたはりました。頭を空っぽにする。
ねっ、頭を空っぽにしますとね、これまた、ああいうすごい大発見が出てくるという智慧が出てくるのんです。
頭を空っぽにする。なかなか難しいんですよ。頭を空っぽにするというのは。ねっ。

えーっ、現代の人はもう、いろんな知識が多すぎてね、えーっ、先日も大阪のあるカウンセラー養成の
財団の講習会で話してくれっちゅうて、行ってきたんですけどね。まあ、たくさん来てましたけどね、
もう、むっずっかしいこの心理学で勉強したりね、えーっ、フロイトとかユングとかその他新しい人の
勉強ばっかりして、そしてまあそういう、カウンセラー養成の勉強したはって、、、

その時言ったんです。「あなた、あんまりこんな難しいいろんな知識をね、詰め込んでみたって、人間、救われへんにゃから、むしろ、放ってしまった方が良いんじゃないか。えーっ、こんなとこで話するのに、私、知識のこと話するのは嫌いなんです。」っていうて、ほんで、ヨーガの実践やっとったんですけどね。

えーっ、アインシュタインもだから、知識とか、そんなもんは出来るだけ図書館に入れておいて、もう、使えるようにしといたらいいんでね、頭の中に、こーっ、いつも詰め込んでおいたら、これがもう大変で、結局何も入ってこない。だから「空っぽにせーっ!」って言いうてましたんですけど、、、。

「空」、つまり「空」ですね、空っぽにすると障りがない。いろんなものが入ってくるんですよね、
もうそんなかに一杯いろんなもんが、、、。えーっ、ただ、この人間はね、空っぽにするっていってもね、
徹底して空っぽにするのが下手なんですなーっ。中途半端な空っぽや。

まあ、このゴールデンウィークでもそやと思うんですけど、日頃の疲れのね、ストレスをとるために空っぽにしようと思ってね、身体も心も空っぽにしようと思って、みんな遊びに行くのも結構ですけどね、しかし、あれもしたいこれもしたいってね、ああして遊びたいこうして遊びたい、いろんな欲求が出てきますとね、空っぽにするどころか、今度は時間に追いまくられてね、
まあ、大変なご苦労をなさっていると、私は思うんですな。

まして、そんな、あのね、時々空っぽにしたってアカンのです、毎日空っぽにせんと。
1日に1回、だから、みなさんにヨーガをやってくれ言ってるんですよ。我々のヨーガを皆さんがちゃんとなさるとね、1日1回空っぽになるんです、頭が。で、頭が空っぽになるだけじゃダメなんです。
でも、アインシュタインはね、頭が空っぽになれたらええって言うたはるんです。
ところが我々はね、頭が空っぽになるだけでは、まだ半分なんです。

大切なんは、身体を空っぽにせなあかん。そしたら、身体がなにも要求しなくなるんです。
我々の身体は皆要求しますやん。いろいろね。ああなったらええ。
そうするとね、身体が空っぽになるとね、またいろんな閃きが出てくるんだけども、
健康な身体でね、空っぽにせなあかん。健康な身体でね。これが理想的ですね。