インドのヨーガⅣ~古典ハタ・ヨーガと西洋的体操法の混交~

Kaivalya Dhama今までのブログで、原始ヨーガから現代ハタ・ヨーガの流れを大まかに見ました。そしてその成立には西洋の体操が関わっていて、歴史も100年程度だということを見てきました。

現代ハタ・ヨーガは、こうしたヨーガの長い歴史のなかにあって、西洋的体操法の要素が加わってできたもので、そこには当時の社会情勢が深く関わっているのです。ヨーガは体操ではない、と思っていた方も多いかと思いますが、東洋の叡智であるヨーガと西洋的体操法の混交によってできたものだったのです。

ヨーガが「インド発祥の、、、」と思っていた方にとっては驚きを隠しきれないと同時に、ある意味、かなりショッキングなことでしょう。この事実を知った時、私もかなりのショックを受けました。でも同時にとてもすっきりとしました。(写真はカイヴァルヤ・ダーマ・ヨーガ研究所の図書館。背後の本棚には、先代の著書がすべて収められています。)

現代ハタ・ヨーガは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、徐々にできあがりました。直接的には、後にカイヴァルヤ・ダーマ・ヨーガ研究所の創始者となるスワーミー・クヴァラヤーナンダ師とクリシュナマチャリヤ師という人たちが別々に創り上げられていったとされています。

時代の要請もあって、強い国家を作るのには強い国民が必要ということで、YMCAなどを通じてヨーロッパの体操法が輸入され、国民教育に使われたのです。それが次第にインドの体操法や古典ハタ・ヨーガの浄化法などと習合されて「ハタ・ヨーガ」の名前で体系だてられたのが「現代ハタ・ヨーガ」です。

私がインドのヨーガに対して持っていた、動作の速さ、アーサナ完成時の拍手、古典文献にアーサナの名称が見出せないなどの疑問の答えはここにあったのです。古典ハタ・ヨーガと西洋的体操法の混交といえば全て辻褄が会います。

では、私たちが行っているヨーガは体操なのか?この辺については、次のブログで、、。