インドのヨーガⅢ~原始ヨーガから現代ハタ・ヨーガ~

前回のブログで、私たちのヨーガは「現代ハタ・ヨーガ」といわれるもので、その歴史はおおよそ100年だとお伝えしました。その話をすすめる前に、ヨーガの大まかな歴史に触れておきましょう。デリー国立博物館 「ヨーガ印章」

ヨーガの原型ができあがったのは、ウパニシャッドにヨーガの記述が見えるようになる紀元前6世紀ころより以前だとされ、これは原始的なヨーガの時代です。ヨーガが生まれる前は、呪いや祈りが中心でしたが、その後にこころの探究をするヨーガがうまれました。ブッダ(覚者)となったお釈迦様も実践された瞑想重視のヨーガの時代です。
(画像はインダス文明の考古学的遺物で、ヨーガの坐をあらわしているといいますが、詳細はよく分かっていません。)

その1000年ほどのちに、古典ヨーガ体系の『ヨーガ・スートラ』が成立します。
さらに、500年ほどの時間をかけて、ゴーラクシャ・ナータが創始された身体技法の発展した古典ハタ・ヨーガの体系がまとまっていきます。
このふたつのヨーガは別種の体系なので、影響を与えあったとはいえ、古典ヨーガが古典ハタ・ヨーガになったというわけではありません。時を隔てて、あらたな別のヨーガが成立したという意味です。

私たちが実践しているヨーガはこのハタ・ヨーガ系なので、その歴史は1000年以上という風に理解されている方も多いようですが、前回お話ししたように、実はもっと新しいもので、その歴史はなんと100年程度なのです。

太陽礼拝の体位に象徴されるアーサナを重視したヨーガは現代ハタ・ヨーガといわれ、全く別の意図の元に体系だてられたものです。ハタ・ヨーガに特徴的なダイナミックな身体技法ですが、その成立には、西洋の体操が関わっているというと、ますます驚かれるでしょう。

続きは次のブログで、、、。