“うっとこ”のヨーガ

IMG_0459うっとこはな、若いお人たちのやらはる元気な激しいのやおまへん。

ほな、柔い事しかせん緩いヨーガか言うたら違いますえ。決して激しいことはしません。ポーズの強要もしまへん。息に合わせてからだを動かすんです。せやけど、厳しいことはします。

作法をちゃんと理解して挑めば、その厳しさが優しさであると気づくはずです。

ひとつひとつは地味やけど、所作すべてを通す哲学がありますのや。

うっとこは、70歳以上は当たり前、80歳、90歳の人もぎょうさんいたはります。70歳ならまだまだ若手の領域や。

ほなお年をめしたかたしかいいひんかっちゅうたら、そんなことおまへん。中学生も高校生も大学生かていはりますえ。

だからあんさんも、臆さんと安心してお越しなはれ。ほんで、一緒にヨーガやりましょ。みんないきいきしたはりますえ。

あっ、京都だけやありませんえ。
興味をお持ちの方、教室情報を下のリンクから見られますえ。
雄弘ヨーガ教室情報

※写真は雄弘ヨーガなにわ研修会です。

「吸って、吐いての相伝」

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雄弘ヨーガの同志の佐藤さんから頂きました。五木寛之さんの連載エッセイ「新・地図のない旅」より「吸って、吐いての相伝」。

岡田式静坐法による呼吸法が話の中心だが、昨今、様々な分野で呼吸法はかなり盛んに扱われているが、その多くが「呼主吸従」の思想に基づく中国的呼吸法のみが語られる。

しかるに、生物本来の生理呼吸もブッダの呼吸法もヨーガの呼吸法も、呼吸ならぬ吸呼、すなわち、入息ー出息を推奨する。「吸ってー吐いて」なのである。

ヨーガのプラーナーヤーマ “prāṇāyāma”は、その系譜に従って呼吸を活性、コントロールし、そのまま三昧へと導くものである。

仏教では呼吸の活性こそ積極的には行わないが、観察し心を静め三昧へと導く「入出息念」すなわち、アーナーパーナ・サティ “ānāpānasati” を説いている。これが、現在のマインドフルネスの原点となった。

新年、あけましておめでとうございます。

年賀状2019ネット公開用

あけましておめでとうございます。
本年も雄弘ヨーガを宜しく御願い致します。

近年、呼吸(息)について深く感ずるところがあり、数年間呼吸の洞察を深めてきました。時には、自身の体験を頼りに、時には『ヨーガ・スートラ』など古典文献を頼りにして、最終的に至ったのがこのことばです。
超越呼吸へ_修正このことばが最適なわけではないのですが、これ以上表現しようがない、いわば現時点で納得のいく表現だと感じているものです。そして、もうひとつこれをエッセンシャルに表現したキャッチが、“Breathing 4+” です。

この両者の最大の示唆となったのが『ヨーガ・スートラ』2-49偈です。

超越呼吸skt「その時に、吸気と呼気の動作を中断することが調気法である。」

『ヨーガ・スートラ』でいう調気法(プラーナーヤーマ)の定義は、吸気と呼気の動作の中断を意味します。これはどういう意味かというと、決して呼吸の動作を止めるという保息(クンバカ)や単に調えるというものではなく、こころの調えられていない平時の世俗的な呼吸を切り替えて、上質な呼吸へとバージョン・アップすることを意味しています。それは世俗呼吸の超越であって、また同時に世俗心理の超越でもあります。そして、その状態に導く作法のことを『ヨーガ・スートラ』では調気法(プラーナーヤーマ)と言ったのです。

また、『ヨーガ・スートラ』2-50偈には第四の呼吸が説かれています。調気法(プラーナーヤーマ)の対象となる呼吸の上位概念を示したものです。さらに、雄弘ヨーガにおける基本の呼吸技法は「四つの呼吸」ですが、それの四種をも超越してしまおうという理想をかかげて、”Breathing 4+”というフレーズが湧出されたのです。

雄弘ヨーガの思想と技法によって、「その息を超越させる」べく、同志等と共に日々精進していこうと思います。
どうか一年間、宜しく御願いします。  合掌

第二代目瑜祗雄弘2019

頭立は逆立ちではなく心の鍛錬である

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ハタ・ヨーガのアーサナに有名な体位がある。Śīrṣa-āsana(シールシャ・アーサナ~頭立~)である。ヨーガの逆立ちは頭を床につけて肘で支える三点頭立が主流である。

さてこの体位、体育的意味合いで逆立ちを完成させることだけに意味があるのではありません。Śīrṣa-āsanaの精神というかその心こそが大切なのです。

つまり、逆立ちによるバランス力や身体能力よりも、逆さ世界を冷静に観察する力こそが大切なのです。私たちは、普段高い位置から両眼で世間を見渡しています。しかし、頭立では、両眼は床近くにあり逆さ世界を超ローアングルで眺めることになります。

この日常ではあり得ない世界を観察して受け入れる能力をつけることこそが大切なのです。この修習によって、心が鍛錬され、我々に普段ではあり得ないことが起こって降りかかった時にも冷静に対応する能力をつけてくれるのです。

その点では、頭立の完成よりもそこに至るこのプロセスの意味が大切となります。

このプロセスが完全になる前に逆立ちしようとすると、逆立ちのみに気が散ってしまい、観察どころではありません。このプロセスにおいて、普通呼吸で冷静に逆さ観察し、瞑想するように心も体も安定して保つことが大切だといえます。

指導者の下で、このプロセスの体位に挑んでみてください。

Śīrṣa-āsana(シールシャ・アーサナ~頭立~)の動画はこちらをクリック

イラン🇮🇷 呼吸ウォーキング研修会

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鈴木悦子(雄弘ヨーガ中東方面特任講師)から、「2018年 夏・雄弘ヨーガ 呼吸ウォーキング」の活動報告が届きました。以下鈴木氏の報告を引用します。

連日極暑の真夏、東の空が白々とあける早朝テヘランのヨーギン・ヨーギニーたちのサットサンガ、爽やかなヨーガの一朝を満喫しました。

始めに呼吸法と脚と腰のヨーガでウオーミングアップ。最近始めたヨーガクラスの男性達・ヨーギンや夫婦で参加のカップルも見られました。
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朝一番の陽光の中のウォーキングは息も足も滑らかにリズムに乗ってイチ、ニ、イチ、ニ、サン(ペルシャ語ではイェキ、ド、イェキ、ド、セ、、、、、)

ウオーキングの後はやさしいヨーガ。片手でバンザイのヨーガで全身がリフレッシュ。
ヨーガの後はいつもそのままで居たい気持ちでいっぱいになります。
次回はもう少し早く始めて、お茶と焼きたてのナン(パン)とチーズの朝食を全員一緒にのようになりそうです。(在テヘラン鈴木悦子)
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雄弘ヨーガイランのポスター 呼吸と動作の一致と「極」

1F55087E-6F26-4CF5-8668-B20B29F63050雄弘ヨーガ・イラン支部が作成した追加ポスターが届きました。

ここで使われるアーサナは、呼吸と動作を究極的にまで一致させたもので、身体と呼吸の緊張の「極」のあるダイナミックなものです。

片手でバンザイをする「胸と脇を開くアーサナ」は、雄弘ヨーガの教室ではほぼ毎回行うもので、呼吸の深まりと胸部の拡張感、肩関節の活性感が得られます。

「究極的に体側を伸ばすアーサナ」は、腰の動きを最大限に引き上げ、血流を促し、腰痛の改善にも効果的です。

下記のYouTube動画に合わせて、実践されてみてください。

胸と脇を開くアーサナ〜雄弘ヨーガテクニック〜

究極的に体側を伸ばすアーサナ〜雄弘ヨーガテクニック〜

国際ヨーガ・デー in テヘラン〜イラン〜のご報告

7AC0205B-A718-47FF-BFAA-7D268C13C955雄弘ヨーガのイラン支部代表の鈴木悦子氏(中東方面特任講師)から、国際ヨーガ・デーに関する活動報告が届きましたので、引用してお知らせします。

国際ヨーガ・デー 2018(IDY)について
①6月21日(木曜日)“雄弘ヨーガIDY 記念集会”がテヘラン中部に位置する大公園(書籍庭園)にて行われました。FBE17C99-DD82-4FEE-A66E-1D4E16D80003日中には35度を超える真夏日でしたが、早朝の7時より70名を越えるヨーギニー(女性のヨーガ実践者)と家族・友人たちが参加しました。

今年はエムエス協会への支援と言うことでもあり、やさしいヨーガ、呼吸ウォーキングにふさわしい公園で行いました。雄弘ヨーガの呼吸と足の体操をしてから、ももいろ月見草の咲き誇る道でのウォーキングはゆったりとリズミカルで楽しくなる運動でした。そして、恒例のスイカ割りゲームと4個の真っ赤なおいしいスイカをを楽しみました。B3B6B2F8-4AF6-4734-8D34-EA989B3E386A

②7月5日(木曜日)9時より「テヘラン州ヨーガクラブ集会(IDY補填)」が行われました。先日の集会でのプログラム補填として招待され、雄弘ヨーガの紹介をいたしました。

会場はある病院のコンファランスルームで行われ、今回は持ち時間は約20分、番場裕之会長作成のビデオ「片手でバンザイをする体位」の映写をすることも出来ました(音声が一部低くなっている部分があります)。動画はこちら→https://www.instagram.com/p/Bk736jHndXs/

デモンストレーションでは、前列の来賓の方々, イランヨーガ協会会長、『ダネシ』ヨーガ専門誌編集長・ヨーギン、古参のハタヨーガ主宰者などを含む会場の方々全員が雄弘ヨーガを体験してくだされ、大変感激しました。
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イランではヨーガは体育協会が管理し、スポーツの一部門として扱われるのがイランのヨーガの特徴ですが、今後も雄弘ヨーガを伝えるべく、できるだけ活動していきたいと思います。

国際ヨーガ・デー(The International Day of Yoga)

79EB75D4-2CBC-4D61-A7EB-D50186C5F1506月21日は国連総会によって制定された国際的ヨーガの記念日、「国際ヨーガ・デー(The International Day of Yoga)」で、ことしはその4回目です。

当会では全国の教室で参加をお待ちしています。
これを機にヨーガを始めてみようと思う方、是非雄弘ヨーガにお出かけください。

呼吸を中心としたマインドフルなヨーガをご体験いただけます。

ご来場をお待ちしています。

問合 info@yoga-korei.org

「国際ヨーガ・デー(The International Day of Yoga)」
インド政府のページ http://idy.nhp.gov.in/static/yogahome

こころが宇宙のように広がっていく

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大学の授業後、広い体育館を占有して瞑想の時間を頂いた。

眉間の力を抜き、眼球を弛緩させ、顔、口の中も緊張を緩めていく。
すると、肩の力も抜けて心も広く宇宙のように広がっていくのを体感できます。

自ずと荒い呼吸(śvāsa-praśvāsa)か停止して、呼吸の停止を実感します。
そして心の働きもなくなってしまう(citta-vṛtti-nirodha)のです。

新年、あけましておめでとうございます。

新年、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
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年々振り返ってみるに、ヨーガの思想と実践に多くのご加護を感じるようになってきました。皆様は如何でしょうか。

今年みなさまに送った言葉は、「煩悩即菩提」。この題字は先代雄弘師によるものです。先代が事あるごとに使っていた言葉です。実は、佐保田鶴治祖師が先代に託した言葉でもあります。

これは直接的には「煩悩を断ずることなく涅槃を得る」という意味で、両者は相即不二の関係で用いられます。

迷い世界の根源とも言える煩悩の世界から厳しい修行を経て菩提の境地、つまり、悟りの世界を目指すのですが、この両者は別ものではない、ということです。また、この世的日常生活を完遂して行く中に、菩薩の道、悟りの世界が見えるということでしょう。

煩悩のもともとの意味は、私たちの心に迫って覆い被さるような苦悩や汚れをいいます。そうした煩悩に満ちた状態から解放されるべくヨーガの修行が説かれています。

煩悩が出発点で涅槃が終着点とする場合、涅槃の妨げとなってる煩悩を否定する仕方が、伝統的に「抑止したり制御する」、「取り除く、分離する」、「離れる超越する」の三つのパターンが示されています。

『ヨーガ・スートラ』の場合は、煩悩を含む「心の働きを止滅する最初のパターンで示されていることになります。

煩悩即菩提という場合にもいくつかの捉え方があるのですが、煩悩を認めつつもそれを否定するのではなく超越し、翻弄されない信頼に足る自分自身を創り上げることだといえるでしょう。

「たとえ苦しいことが多々あっても、この世的責任から目を背けることなくきちんと果たしながら、煩悩、苦悩を超越していきなさい」と教えられる言葉ですね。

この言葉を胸に、「念念従心起。念念不離心。」「歩々直入。」、瑜伽精進したいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。 合掌

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※去年に行き続き、今回の題字も先代瑜祗雄弘 番場一雄師のものを使用し、更に思想的継承を意味づけるべく、佐保田鶴治祖師のものも引用致しました。