おなかを鍛えていますか?

おなかを鍛えていますか?
といっても、もちろん腹筋のことではありません。
こわしやすいお腹を丈夫にする、という意味でもありません。

ここでいうおなかは、生命力というかいのちの太さともいえる「おなか」のことです。「ハラ」ともいうし「腰」とも表現されます。

先日、女学生が浜辺で発声練習をしているシーンをテレビで見ました。まさしくおなかから声が出ていて、すごく迫力のある、生命力に満ちた声でした。それ以上に見入ったのは、激しく動く女学生のおなかです。これはまさに、カパーラバーティ浄化呼吸法そのもの。

古来、おなかはインドではチャクラ、中国では氣海丹田とおなかを大切にしてきた伝統、歴史があります。日本でも「ハラの文化」が栄えました。

おなかにあたるチャクラはスヴァアディシュターナ、これは、「おのれの根拠となる処」という意味だし、丹田は「不老長寿の妙薬”丹”を養う田んぼ」であるし、ハラは「からだの中心、こころ」を意味していました。ハラを割ることで人との信頼関係も構築できるのです(※下の写真は、朱色の6花弁の蓮華で表されるスヴァアディシュターナ・チャクラ)。

日本ではハラに力が入りやすく、意識しやすくするために、帯でしっかりと締めることをやってきました。私たちの先祖は、おなか、ハラ、丹田を大切にしてきたのです。

腹筋を鍛える意識はあっても、お腹を鍛える意識は薄いのではないでしょうか。もう一度、おなか、ハラ、丹田に意識を向けて見ましょう。

腹式丹田呼吸で下腹部をしっかりと意識する。
カパーラバーティ浄化呼吸法で下腹部に強烈に気を込める。
教典を読誦する際には、しっかりとハラから声を出す。

こうした日々の積み重ねで、こころとからだの芯が定まる、つまり、ハラが据わり、声も口からではなくおなかの底からでるようになって、呼吸も深くなります。腹筋も鍛えられるし、こわしやすいお腹も丈夫になる。腰も落ち着いて心も安定す。これらすべてを含むのがおなかなのです。そして、地に足の着いた安定感が出てくるに違いありません。