星空を眺める

夏も終わりが近づき、低くなりつつある陽の光が、まだ盛りの名残ある青葉を照らす頃。眼に映る光が柔らかくなってくるのが分かります。

昨日今日はめっきり秋らしくなり、空も澄んで夜空の星も秋冬の星や星座が見えるようになりました。午前0時ころともなると、プレアデス星団が東から上がりはじめます。

澄んだ星空を眺めると、心が洗われるように感じます。無限に広がる大宇宙を眺めて、自分の小ささを感じ、より大きなもの、人智を越えた大きな力の存在を確信するのです。古来より、人はそうして空を、星を眺めてきました。

最近は「想定外」、変なことばが流行っています。要するに、小さな頭で捉えて是であると勝手に考えていたものが、実はそうではなかったということです。想定外を実感するときは、自分の思慮の足りなさを覚るのに絶好の勉強の機会なのに、想定外だから自分の責任ではない、という風潮が感じられます。

現実社会に生きていると、どうしても思考が現実的にならざるをえず、眉間が緊張し、頭の中の空間が狭くなってしまいがちです。その傾向が続くと自分を見失いがちにもなったりしてしまいます。

でも、ヨーガをすると小さな頭が大きく無限に広がってゆくような体験をします。狭くなった頭が、満天に星空輝く大宇宙のように、大きく広がっていくように感じます。

人間には静寂と沈黙と空間が必要だといった方がいます。人間性を豊かに保ち続けるには、静寂と沈黙と空間が必要不可欠だというのです。

星空を眺めてみましょう。少しずつ眼が暗さに馴染んで、見える星の数もどんどん増えてくるのが分かります。静かに空を眺めていると、少しずつ狭い意識が拡張するのを実感できます。そして、静寂に包まれるのが分かります。さらには、星が見えるようになると同時に、自分も見えるようになってきます。

オリオン座や木星が見えるのが楽しみな季節になってきました。