天下泰平 國土安全

DSC_0251現在私が居住する埼玉では、庚申供養塔を多く見かけます。この供養塔は、いつものとおり道にあるので、そこを通る度に目に入ります。

寛政五年(1793年)癸巳九月建立。でも実際はこの年は癸丑(みずのとうし)なので彫り違いですね。武州上尾村二宮講中とあるので、現在の上尾市上尾村二宮地区の信者さん達の建立だと分かります。

「天下泰平 國土安全」と刻まれており、戦乱がなく平和で、天災もない安穏を祈念した当時の民衆の気持ちが偲ばれます。その他、古来より、五穀豊穣、子孫繁栄、祖先崇拝、無病息災、安寧長寿、家内安全などの招福祈願、厄除祈念がなされてきました。
 
 
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ここを通る度に、こうした祈念の気持ちが想起されます。祈念を形にした塔や寺院は、おそらくそれが目的のひとつだったのでしょう。220年以上の時を経ても、その功徳は絶大だと思います。

ヨーガの実践には誓願が必要です。誓願があるからこそ行も成就に近づくといえます。誓願、祈りの気持ちは、今後も大切にしていきたいと思います。