幸せへの祈りをこめて

あれから三年が経った。

三年前の今日、私は名古屋でヨーガの指導中に大きく揺れた。そうとう驚いたものの、こんな大事が起こったとは思いもおよばなかった。

その一年後、少しでも犠牲になられた方の供養になればと思い、石巻、女川、南三陸の被災地に足を向けた。どこも大変な状態だった。その後がれきはとりのぞかれたとはいうものの、復興にはほど遠いと、多くメディアで取り上げられている。放射能の心配もの消え去ることはなく、故郷に戻れない方々も多い。

あらたて自分の無力さを感じている。せめて出来るだけのことをさせて頂こう。
雄弘ヨーガでは、「ヨーガによる功徳の廻向」を旗印に、人に近いヨーガを行いたい、このようにあらためて思った。

~石巻・女川・南三陸 (84)

写真は石巻市立大川小学校校庭にがれきのように転がっていた聖観音菩薩の台座。
「幸せへの祈りをこめて」が妙に悲しかったのを覚えている。

「念念従心起。念念不離心。」
全員がこころにとめ続け、決して風化することなく、一日も早く復興という彼岸に至ることを、こころから念じてやまない。

                合掌

石巻で『般若心経』を梵語読誦(2012年3月21日)
廻し向ける(2012年3月11日)
東日本大震災から1年(2012年3月11日)