真夏の酷暑も過ぎさり、心地良い風が吹き抜けるようになってきた。
今日は、久しぶりに自転車で駅まで出かけた。朝の風が気持ちいい。約25年ほど前に関東に住み着いた頃は、山が見えない事に大いに驚き、寂しさを感じたものだ。如意ヶ嶽・大文字山の麓で生まれ育った身にとっては、一大事件だった。

でも、武蔵野の大地・埼玉に住まうようになって、空の広さを感じられるようになった事は、それまでにない感動でもあった。
さて、そういう広大な空を見上げ、農作業をする人たちを脇に見ながら、風を感じ、自転車をこいでいる。
犬と散歩する人、出勤する人たちを過ぎるとすぐに、いつも通る森林が見えてくる。まさに樹のトンネルで、ここはいつ通っても心地良い。
夏の名残の百日紅や蝉の鳴き声は、すでに草間から聞こえる秋の虫たちにまぎれていた。目の前には、栗林。ずいぶん実ってきた。埼玉には栗林が多く、あちらこちらに見られる。
今、国道17号線を横断しようとしている。左(南)へ行けば東京へ、右(北)へ行けば新潟へとつながっている。交通量が多く、さすがに空気が悪い。空気の良さ、普段気がつきにくい、こうした「普通」がいまや稀有なものとなってきた。ここを渡ると間もなく、中山道だ。
宿場町といっても、近代的な建築がほとんどである。そんな中に、江戸時代のものらしい意匠の建築も多少残っている。大事にして欲しいものだ。
効率や耐震性を考えると、近代的な建築が優っているのだろうが、いわば、要領の悪そうな、味のある時代を感じるものも大切にしたいし、して欲しい。
と、思っていると、駅に着いてしまった。
さて、これから都内の朝のヨーガに向かう。



