恩師

2013年3月29日 菅沼先生のお宅にて

2013年3月29日 菅沼先生のお宅にて

私には3人の恩師がいる。ひとりはヨーガ直接の師、番場一雄 先代雄弘師であり、実父でもある。また、ヨーガに関して直接、間接に多大な影響を与えてくださった佐保田鶴治先生もまた恩師である。このふたりの恩師はすでに故人だった。そしてもうひとりが、学術上の師、菅沼晃先生(東洋大学元学長 インド哲学)だ。その菅沼先生が先日(2016年4月7日)逝去された。父が亡くなった後も、最近まで親目線で公私ともに導いて下された、誠にありがたい恩師だった。

1989年に大谷大学を卒業後の進路を考えていた際に、佐保田先生のご著書末の出版社広告に菅沼先生のお名前を見つけたのがきっかけである。その後、様々な著者名に「菅沼晃」の文字を見つけ、気になって、アポ無し、いきなり東洋大学の先生の研究室のドアをノックした。本来は出校日ではない土曜日にもかかわらず、運良くおられた。ラッキーだった。

その時は色々やりとりしたものの、大いに叱られて帰された。しかし、一緒におられた方々(今でも私の先輩として、大学でよくお会いするのだが)に助けられ、先生の名刺を頂くことができた。後日、厚かましくもお宅に電話させて頂き、正式に大学院を入試することとなった。それが全ての始まりなのである。

以来27年に渡り学術のみならず、公私ともにご指導いただくことができた偉大な恩師なのである。日々の授業の他、修士論文やその他論文作成、ドイツ留学から結婚式のご後見までもお願いしてしまった。当時、日本の大学でインド哲学科を独立して有するのは東洋大学のみだったが、そこに「その根本となるヨーガの授業がないのはいかん」と「ヨーガとその思想」という講座を新設して担当させて下された。それが大いに勉強となり、私のヨーガ理解の根本が形成された。その講座開講期間は約10年にわたり、『実践「ヨーガ・スートラ」入門』(春秋社)として結実した。その出版のご縁を頂けたのも恩師のお陰である。

とにかく、私が大人になってからのかなり多くの部分に恩師のお力添えがあるのだ。はじめての著書『1日5分「簡単ヨーガ」健康法』には前書きもお願いしてしまった。今思えば、ずいぶん無理なお願いばかりだったような気がしてならない。それをすべて受け入れてくださり、多大な果実までも残してくださった。

その他にも、当会で使う読誦テキスト、『瑜伽経三十頌』、『瑜伽経』、『梵語読誦般若心経』の作成にもご助言頂き、さらにはサンスクリット語のネイティヴ感覚習得のためにナレーシ・マントリ先生をご紹介いただいている。とにかく、私だけでなく、雄弘ヨーガのかなり多くの部分に恩師菅沼晃先生のお力添えがあるのである。それは亡くなられたこれからも、ますます力強く働きかけて下さると信じているし、そうだからこそ恩師なのである。

恩師は亡くなられても変わらず恩師であり続ける。残された我々の中に確実に生き続けている。そういう意味では、直接に言葉を交わせないという寂しさはあっても、大きなお守りを心の底に有しているようで、安心感もある。まさに「安心決定」である。

菅沼先生、ありがとうございました。
また、これからもよろしくお願いします。             合掌

「雄弘ヨーガ講師会・テクニカルワークショップ」を終えて

2月6日(土)~7日(日)の両日に渡り、聖護院御殿荘(京都)にて雄弘ヨーガの指導者のための「テクニカルワークショップ」が開催されました。
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既成概念の打破と指導上の臨機応変さを核として、マインドフルネスや指導法介助法についてまなびました。今までにない切り込み方をしたいと思います。

また、雄弘ヨーガの実践体系は、マインドフルネスな要素を多分に含んでいること、呼吸による精神性を重視していること、身体的筋目や仕組みを大切にしていること、ユニバーサルデザイン思想に則って誰にでも感覚的にはじめられるものであることなどを確認し合いました。
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※ユニバーサルデザインについてはこちら

新年、あけましておめでとうございます。

新年、あけましておめでとうございます。
本年も宜しく御願い申し上げます。

ブログ用年賀文字セット2016

「安心決定」は、仏教でも浄土系の思想の中で使われていた考え方で、阿弥陀如来への信仰によって、こころとからだの絶対的な安心を獲得できた境地のことを表しています。

地獄に落ちることなく極楽浄土に生まれかわれることが決定すると考えられていました。日本には古来より浄土系の思想や情緒が根強く伝わっていて、宗旨をちがえても、多かれ少なかれ私たちの近くにあったものです。今回は、年始にあたりそこからお借りしました。

ヨーガは本来は健康法ではなく、人心を絶対的に安住できる境地に導くための思想と実践です。そもそも、「健」はからだのすこやかさを、「康」はこころのゆたかさを表しています。からだだけではなく、こころとからだの全身的な平和と安穏を表しています。そういう深い意味では、ヨーガが健康法であるという表現もあながち間違ったものとは言えません。

ひとりでも多くの方が雄弘ヨーガに触れることによって、「安心決定」を得、身も心もゆたかになっていくことがこれまでも、そしてこれからもずっと、わたしの願いです。また、ひとりでも多くの優れた指導者を輩出することも目標です。ヨーガの指導者になりたいと思ってられる方には、是非、雄弘ヨーガの指導者になっていただきたいです。

今年は充実した雄弘ヨーガ指導者の養成と超初心者〜シニア向けの講座の設定がすでに決まっています。いままでの規定にこだわらないでダイナミックなヨーガの展開を模索しています。

雄弘ヨーガの呼吸力、身体観、瞑想力によって、世間に「安心決定」をお届けできるように精進したいと思います。

              平成二十八年丙申正月元旦

番場裕之直筆サイン切り貼り作成2015サイト用

雄弘ヨーガの実践セミナーが開かれました(榊原温泉)

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9月5日(土)~6日(日)の両日は、雄弘ヨーガの実践セミナー(名古屋支部)が三重県・榊原温泉の神湯館で開催されました。
施設の端を流れる榊原川の水流に接しながら、2日間ヨーガを楽しみました。

 

ブログ用修正 (2)とくに、今回のテーマは「瞑想」。
ヨーガ実践者なら誰もが知りたいポイントに絞り、瞑想への架け橋となるいくつかの実践と瞑想に必須となるポイントについて勉強しまた。
そのポイントを知った皆さんは、おそらくこれからも瞑想に親しむヨーガ実践者となることでしょう。

 

ブログ用修正 (3)早朝の川縁でのヨーガは、川の流れとともに大きな気の流れを感じられたことでしょう。

地元の方が中心でしたが、遠方の新潟や埼玉からも多くの方にお越し頂けて、仲間の交流ができたことも良かったと思います。2日間ご参加頂き、ありがとうございました。

テヘラン(イラン)における先代13回忌法要

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イランの雄弘ヨーガの仲間による先代13回忌法要が開催されました。
テヘラン在住の中東方面特任講師 鈴木悦子氏からそのご報告を頂きましたので、下記に添付します。

海を遠く隔てた彼の地で、このように雄弘ヨーガが実践され、また師を偲んでくださる方がいるということは、大変有難いことです。

偉大な功績を残されたヨーギー雄弘大師の13回忌に因み、8月2日と3日の両日、恩師を偲ぶ、サット・サンガをさせていただきました。

始めに番場一雄大師の生涯についてお話させて頂き、教典『ヨーガ真言法』、『瑜伽経三十頌』と『梵語読誦般若心経』を読誦、ヨーガ実践を奉納の気持ちを持ってさせていただきました。
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このようなしきたりは、イランの文化・慣習にはないものですので、進行中に突飛な質問・会話もありましたが、大方日本で言うところの法要の真意をわかってもらえたかと思います。

以下、サット・サンガに参加した人たちからのショート・メッセージまとめたものです。

「ヨーガを続ける励みとなった」
「スピーチで知った大師の最後の言葉「ヨーガが成就した」に心を打たれた」
「より大師の功績・人柄を知ることが出来た」
「より教友同士の繋がりを持つことができ、大師とのハート・コネクションを感じられた」
「大師の功績は死することなく永遠に受け継がれる」
「こうした日本にある集いは素晴らしいと思う、師を敬服・感謝することは何と価値のあることでしょう。」
「目覚めのヨーガ”の素晴らしさそしてヨーガのパイオニアとしての大師を再確認した思いです」
「(私達のトレイナーに)ヨーガを教授してくれた大師に感謝します」など。

” فقید ” ファギッド Peace Upon His Soul
中東方面特任講師 鈴木悦子(在テヘラン)

瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会のご報告

13houyou20150801 (2)本日、仁和寺御室会館(京都)にて「瑜祗雄弘大師十三回忌法要と偲ぶ会」が執り行われましたことをご報告させて頂きます。

全国各地から100名近くご参列頂き、大変盛況のうちに終えることができました。

十数年ぶりにお越し頂いた方も多く、同窓会さながらの楽しい集まりの中で、先代を偲ぶことができました。13houyou20150801 (1)
 
雄弘ヨーガ初期の頃からの先代の足跡を辿るパネル掲示も好評で、数十年前のご自身を見つけられる方も多かったようです。

教典読誦、ヨーガ実践奉納と先代を偲ぶ昼食会の三部構成によって、この上ない追善供養ができたことは大いなる喜びでした。

また、家族的な会員の交流が再確認できたことは、先代のご加護によるものと強く思いました。13houyou20150801 (3)

遠方より酷暑の中参列頂きました方々、また、故あって参列できなくても気を送ってくださった多くの方に感謝申し上げます。
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ありがとうございました。

雄弘ヨーガの実践セミナーが開催されました(京都・嵐山)

本日5月23日(土)は、大阪支部が主催する雄弘ヨーガの実践セミナーが京都・嵐山の時雨殿で開催されました。川の流れに接しながらのヨーガでは、呼吸に大きな「ゆらぎ」を感じることができました。
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普段無意識にしがちなアーサナを見つめ直して、ひと動作ごとにその意味を理解できるように行い、日々の実践が深められるようにと計画しました。

最後には料亭木乃婦さんの仕出しをいただいて、楽しい1日となりました。

遠方より参加頂き、ありがとうございました。

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「インド仏教聖地巡拝と聖地ハリドワール、リシケーシュの旅」を終えて

2015年3月24日(火)~4月1日(水)までの9日間、「インド仏教聖地巡拝と聖地ハリドワール、リシケシの旅」に行って参りました。昨日全員元気に帰国できたことをありがたく思います。

今回も長年御世話いただいているカイラスの落合さんにお願いし、現地でも前回と同じカンナさんに来ていただき、懐かしい面々とともに楽しく多くのことを学び、体験することができ、数多くの成果、功徳をもたらすことができました。

今回の目的は、震災復興祈願法要と先代13回忌の気持ちを込めていたことはありますが、ヨーガや仏教の生まれたインドを肌で感じることでもあります。

祇園精舎

祇園精舎


前半の仏教聖地はシュラーヴァスティー(舎衛城)、祇園精舎、ブッダ生誕の地ルンビニー、入滅の地クシナガラ、後半はヒンドゥー教聖地となりました。
ルンビニー

ルンビニー


ゴーラクプールにあるゴーラクナート・マンディル、こちらはハタ・ヨーガの開祖であるゴーラクナートを祀る総本山です。こちらの寺院では、仲間と共に『ヨーガ・スートラ』をサンスクリットで読誦、奉納させていただき、代表のMahanth Yogi Adityanath師に直接お目にかかって『瑜伽経』を謹呈させて頂きました。

ワーラーナシー(ベナレス)では、リクシャー(人力車)で街中を抜けてマンマンディル・ガートを訪れました。最後は、ハリドワールとリシケーシュの火の儀式・アルティプージャーに参加しました。

毎回、インド訪問時には目的を掲げて行いますが、そのひとつにインドの知人に会うことです。今回は、前のインド総領事を務められたD.V.モーハン氏にお会いすることと、彼の財団が運営するアシュラムに宿泊することでした。2003年に先代雄弘師の逝去を知らせる手紙を送ったところ、弔いの言葉と共にハリドワールのアシュラムに是非来て下さいというお誘いを頂いていたからです。

Mohyal Ashram

Mohyal Ashram


それから10年以上過ぎましたが、目的を果たせて嬉しく思いました。残念ながら、時間の関係上、お会いできませんでしたが、電話で挨拶できたことと、先のカンナさんにモーハン氏へのプレゼントを託せました。

また、参加者同士の交流ができたことは、たいへん満足しています。あまり接点のない他地区の雄弘ヨーガ同志のみなさんが、日々つながりを深めているのを見ていて、こころから、微笑ましく思いました。

そして、インドの空気感を感じてのヨーガの実践は素晴らしいものでした。季節外れの雷雨に遭い長時間の実践はかないませんでしたが、クシナガラの荼毘塚で行ったヨーガは印象的なものとなりました。ルンビニーのホテルでのヨーガでは孔雀が乱入し、ハリドワールのアシュラムの礼拝堂でのヨーガは、大理石の空間にマントラが響き渡りました。いずれも貴重な体験となりました。

ヒマラヤの日の出~Kunjapuri~

ヒマラヤの日の出~Kunjapuri~

14年前に国際交流をした、ムンバイのアンビカー道場の方から、最近メーメールが増えていて、また交流できるのを楽しみにしています。

今回の旅は、長年ご縁あるカイラスの落合さんの尽力が非常に大きいものです。心憎い気くばりが、みなさんを楽しませてくれたと思います。こころより感謝しています。

また、このメンバー、さらには新たなメンバーを加えて、集える日を楽しみにしたいと思います。

どうもありがとうございました。

追伸
今回の動画は、YouTubeにアップしてあります。
yogiyuko で検索していただくか、Facebookの私のページにつなげれば、見られるようになっていますので、是非ご覧下さい。
YouTube→
1.シュラーヴァスティー祇園精舎 『梵語読誦般若心経』奉納① https://youtu.be/mBKwuzdzF74
2.シュラーヴァスティー祇園精舎 『梵語読誦般若心経』奉納② https://youtu.be/0af3Mvf7uoc
3.ゴーラクナート・マンディル寺院『ヨーガ・スートラ』奉納読誦

4.クシナガラ荼毘塚でヨーガ奉納

5.ワーラーナシー(ベナレス)で船に乗る

6.リシケーシュ フルティ・プージャー火の儀式

7.ハリドワールMohyal Ashram 礼拝堂 マントラ読誦

8.クンジャープリー寺院参拝とヒマラヤの日の出

「ヨーガ派の瞑想〜一境集中への架け橋〜」シンポジウム報告

シンポジウム「精神性に与える瞑想の効果」1
去る11月29日、東洋大学国際哲学研究センター主催のシンポジウム「精神性に与える瞑想の影響」の日が開催されました。雄弘ヨーガ関係者の方もその中に1割ほど来ていただき、遠くは高知からも聴講に来られました。力強い応援の中で発表させていただきました。以下に、私の発表内容の概略を記しておきます。

◆ヨーガの瞑想
インドの瞑想について、特にヨーガ派の瞑想の手段について、述べさせて頂きます。
古典文献に記されたヨーガを現代社会に反映するのが、実践者としての立場なので、旧来の伝統的解釈に縛られないで実践的解釈をしたいと思います。

そもそも、瞑想の概念は多様であり、背景となる思想によって様々な瞑想が存在していたし、現在もそのようになっています。
実際、『ヨーガ・スートラ』にもいくつかの異なった体系の瞑想が入り込んでいます。

瞑想すなわちヨーガが、ウパニシャッドの中で説かれるようになる紀元前から、『ヨーガ・スートラ』の完成とされる五世紀ころまで、約千年ほどの時間差があり、その間に様々な瞑想観から影響を受けたものと考えられています。

『ヨーガ・スートラ』には、おもに三種類ほどの体系が説かれています。
『ヨーガ・バーシャ』という註釈が最高の瞑想と伝える無想三昧とその前段階とされる有想三昧、仏教の影響を強く受けて取り込まれたとされる有種子三昧・無種子三昧、そして、ウパニシャッド由来の特徴を強く残した八支、ヨーガ・アンガで示される、凝念・静慮・三昧の体系です。

その短さ故に、『ヨーガ・スートラ』単体での理解が困難で、註釈を活用するという手法をとるのですが、その際、註釈の思想に影響されるということからは逃れられないところがあり、瞑想も様々に解釈されていて絶対的な見解がないことから、その内容については、今ここでは触れないでおきます。
瞑想シンポジウム小
◆瞑想の手段
『ヨーガ・スートラ』には、瞑想に至る具体的手段もいくつか示されていて、自在神祈念、読誦、行事ヨーガについては、三昧乃至は無想三昧の手段とはっきりと記されています。
その他、瞑想の手段と明記はされないものの明らかにそのように理解できるものが、坐法、調気法などです。

坐法は今日的な体位法ではなく座禅に近いものです。坐法の完成には座が堅固に定まるだけでなく、サマーパッティという瞑想の手法が不可欠であるとされています。『ヨーガ・スートラ』の調気法の目的は、日常の心情を反映した乱れた粗い呼吸をなくすことです。乱れた粗い呼吸は三昧状態の心には起こらないものなので、呼吸が丁寧に調えられれば、三昧に近づくことがわかります。

これら三昧の手段のうち、読誦、坐法、調気法は身体感覚としての内部的な刺激をともないます。読誦の場合は声を発することによる振動やバイブレーションと呼吸を伴います。坐法は座を組んだり姿勢を正すことによる刺激があり、ハタ・ヨーガの体位法のようなダイナミックな実践になると、その刺激も増大します。調気法は呼吸の実践なので、息の流れる感覚や腹部・胸部の動きによる内部刺激を伴うのです。

この刺激がしっかりと把握できるようになると、気が多く散乱していた心がその感覚に自ずと縛り付けられて、否応なくその感覚のみを捉えて、ひとつの対象に心が固定された集中状態になるのです。

調気法、特に、入息も出息も鼻で行うヨーガ式の鼻孔呼吸の呼吸の場合は、その効果も特別なものとなります。呼吸を酸素と二酸化炭素のガス交換と単純なものと理解した場合は、出息については鼻呼吸も口呼吸も大差はありません。しかし精神的影響、気のエネルギー、プラーナなどを合わせて理解すると、鼻孔呼吸は重要な意味を持ってきます。

◆鼻孔呼吸の意味
鼻腔の中には三段の仕切りがあって、それぞれ下から下鼻甲介、中鼻甲介、上鼻甲介といいます。息が日常の心情を反映した乱れた粗く速い呼吸であれば、息は下鼻甲介を通ります。しかし、繊細に調えられた長い息の場合は、上鼻甲介を通ります。上鼻甲介には嗅覚神経が密集していて、そのすぐ上が脳になります。
嗅覚
このように繊細な出息をすることで、嗅覚神経を刺激することとなります。嗅覚神経を刺激すると副交感神経が活性され、興奮気味の心も沈静し、瞑想に必要な準備を調えることができます。

また、上鼻甲介や嗅覚神経を刺激した際の独特の感覚は、まさに身体感覚としての内部的刺激そのもので、散乱していた心であっても、否応なくその感覚のみを捉えて、ひとつの対象に心が固定された集中状態、つまり凝念となるのです。

凝念を深めて、同じ感覚から心がぶれなく集中できると、静慮、そして三昧へと瞑想の段階を登ることができるのです。古代のヨーガ行者たちは、この感覚を気のエネルギー、つまり、プラーナだと捉えたものと考えられます。

瞑想自体はとても大きく深い実践ですが、入口はこうした内部刺激への集中から始まります。まずは、ゆっくりとした腹式呼吸によって、長い出息を心掛けて、上鼻甲介と嗅覚神経の刺激に集中することで、雑念がなくなり、心がひとつの対象に定まった心一境性に至ることができます。

5分位の実践から始めて、心のもやもやをスッキリしてみましょう。

雄弘ヨーガの実践セミナーin嵐山 20141101

山々が色付く11月1日、風光明媚な嵐山で実践セミナーを行いました。
京都地区のメンバーを中心に、名古屋からも出席され、充実したヨーガと交流、
そして料亭木乃婦さんのおいしいお料理を頂きました。
会場となった「小倉百人一首殿堂 時雨殿」の方々には、たいへん良くして頂きました。
ありがとうございました。

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