新年、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い致します。
「天下泰平 國土安全」
古来より、戦乱がなく平和で、天災もない安穏を祈念したことばです。
これは、五穀豊穣、子孫繁栄、無病息災、健康長寿、家内安全などと同様に、
古来より、人々の願いとして招福・厄除祈願がされてきました。
現在私が居住する埼玉では、庚申供養塔を多く見かけます。この供養塔は毎日の通り道にあり、いつも目に入ります。
寛政五年(1793年)癸巳九月建立の年紀と武州上尾村二宮講中と彫られ、現在の上尾市上尾村二宮地区の信者さん達の寄進だと分かります。
「天下泰平 國土安全」と刻まれており、戦乱がなく平和で、天災もない安穏を祈念した当時の民衆の気持ちが偲ばれます。
ここを通る度に、こうした祈念の気持ちが想起されるのです。
供養塔や寺院はそうした祈念を形にしたものだったのでしょう。230年以上の時を経ても、その功徳は絶大だと思います。
特に近年は、異常気象や地震などの天変地異によって、國土も安全が担保されなくなってきています。また、戦乱とも程遠く私たちとは無関係とは言えない状況です。
だからこそ、祈りが必要なのではないでしょうか。ヨーガの実践には誓願が必要です。
誓願があるからこそ行も成就に近づくといえます。
誓願、祈りの気持ちは、今後も大切にしていきたいと思います。
令和六年 甲辰 元旦